LIVING TALK

丸朝製陶所
丸朝製陶所 UNKAI

釉薬が雲海を描くために追求する
美しい円

流れる釉薬から立ち上がる雲海。
その幻想的な器肌を実現するには
均一性と堅牢性を併せもった型、生地、焼成が必要でした。
歪みのない美しい円を携えたUNKAIの造形を
支えるのが丸朝製陶所の技術です。

丸朝製陶所はコーヒーや紅茶の家庭への普及に着目し
1916年にカップ&ソーサー専門の製陶所として始まりました。
その後、輸出向けの製造から、国内のギフトや業務用、航空食器へ
活躍の場を移し、膨大な受注量に対応できる製陶所へと発展しました。

丸朝製陶所 LIVING TALKこれまで制作した膨大な量のカップとソーサーは番号で管理されています。
丸朝製陶所 LIVING TALKハンドルの接合面はカップの曲面に合わせられ手作業で取り付けます。

まず、品質が常に高く、個々のブレがないこと。
そして、飲食店など家庭以外の使用に応える耐久性があること。
この2点に加えて、生産性の高さにも評価が集まりました。
デザインが良く丈夫で長持ちする陶器が作れるのが丸朝製陶所なのです。

maruasa-005s.jpgショールームの一角に飾られたコーヒーの香味を表すフレーバーホイール。代表の松原氏は無類のコーヒー好きな作り手でもあります。

UNKAIはフチが外に開かずに、1mm内側に閉じているなど
釉薬がつくり出す景色が美しく見える形状に設計されています。
本来なら一つずつ手で成型しなければならないような形を
動力成型に落とし込めたのは同製陶所の高い技術力ならではです。
他の製品以上に、乾燥時間などを徹底して管理しなければならない生地と、
土が締まって歪みがでない動力成型により実現しました。

丸朝製陶所 LIVING TALK土が締まって歪みがなく美しい円がつくれるのが丸朝製陶所の動力成型です。
丸朝製陶所 LIVING TALK素焼きの状態のUNKAI。施釉と本焼きは伸光窯へと引き継がれます。

「器が好きな人には必ず技術力の高さが分かっていただけます」と、
代表の松原氏が自信を持って形づくるUNKAI。
丸朝製陶所で生地と素焼きを終え、施釉と本焼きは伸光窯へと引き継がれ仕上げられます。

本焼きと施釉については伸光窯編をごらんください。

UNKAI

釉薬の流れが描く景色は、山並みに朝夕現れる雲海。
丸みを帯びた器は手に馴染みながらも、高台によって卓上から浮き上がり、雲海に通ずる非日常性を醸し出します。

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